
KEIRINグランプリ
近畿コンビが強敵を返り討ち
【情報提供元】日刊プロスポーツ新聞社
今年のS級S班からグランプリ出場切符をつかんだのは5人と、新世代の台頭も顕著だった一年を象徴する決戦となった。それでも昨年大会と同様に脇本雄太、古性優作の近畿コンビがV争いをリードしていく。古性は今年のGIでV3を達成。グランプリも勝って年間獲得賞金額の記録更新をとモチベーションは高い。集中力を高めて脇本との連係から23年の最後も締め括る。昨年覇者の脇本は怪我から復帰2戦目の競輪祭で決勝に進出と戦える状態までに仕上げてきた。1カ月でさらに調整は進むだけに別線の包囲網を粉砕する一撃が炸裂しそう。
清水裕友が1年でこの舞台に帰ってきたことで復活した松浦悠士との中国黄金タッグ、先行力際立つ新山響平と佐藤慎太郎の北コンビからも目が離せない。競輪祭でらしさが戻った松浦の俊敏な走り、新山の卓越した先行力はレースの鍵を握ることとなる。
地区単騎の山口拳矢、眞杉匠、深谷知広もそれぞれ一発あっていい。特に山口、眞杉は単騎戦も得意とする。新時代到来を確かなものとするVを果たすか。
KEIRINグランプリ ピックアップ選手
ガールズグランプリ
火花散る佐藤水菜VS児玉碧衣
【情報提供元】日刊プロスポーツ新聞社
ファン投票で7年連続1位とガールズケイリンの押しも押されぬ第一人者の児玉碧衣と世界の舞台で戦うナショナルチームのエースの佐藤水菜。昨年のグランプリはともに落車に終わった2人がリベンジも胸に頂上決戦に挑む。本命は佐藤だ。オールガールズクラシックでは児玉の先行を豪快にまくってV、女子王座戦も決勝に乗るとVこそナショナルチームの僚友である梅川風子に譲ったものの、レースを完璧にコントロールして格の違いを見せ付けた。24年は1月のネイションズカップからパリオリンピックまで競技の方に全力投球となるので、競輪ファンに雄姿を見せたいという思いは誰よりも強い。いつも通り、ひらめきのレースで他の6人を翻弄する。
児玉は女子王座戦では予選で敗退。腰痛で40日ほど実戦を離れた影響が出た。しかし、体調にはもう問題ないし、より一層この大一番に向けて気合が入った。パールカップで新設GIを真っ先に優勝し、ガールズドリームでは佐藤を破った大胆な自力戦で意地を見せるか。
賞金ランク1位でこの一戦を迎える久米詩、GI戦で活躍し名前を上げた吉川美穂の動向も注目される。ともに自力自在な走りが持ち味で、レースの流れに乗っていってのタテ脚勝負で優勝争いに絡んできそう。
尾方真生はビッグで本領を発揮できなかったが、通常開催でのV回数、勝ち星はキャリアハイの数字。女子王座戦でも自信を持って戦っていた印象の坂口楓華とともに成長を感じさせる一年だった。ラストチャンスをモノにした梅川も含めて決して伏兵には止まらない。
ガールズケイリングランプリ ピックアップ選手
ヤンググランプリ
ワールドクラスのハイスピードバトル!!
【情報提供元】日刊プロスポーツ新聞社
次世代スター候補のトップを決める戦いは、それぞれ犬伏湧也、太田海也が率いる四国勢と岡山勢を軸に展開されるだろう。本命には犬伏を推す。競輪祭こそ振るわなかったものの、23年はGI3大会で決勝に進出し、新時代の旗手としての評価を確かなものとする一年だった。S級トップの選手でも離れるほどのダッシュ、スピードを誇り、仕掛けのタイミングを逃さずいければ勝てる。
太田は競輪祭で決勝に進出と大ブレーク。準決は新山響平や北井佑季を完封する会心の逃げ切り勝ちだった。中野慎司と並びパリ五輪での活躍が期待されるナショナルチームの中核メンバー。ポテンシャルの高さは世界レベルだ。
昨年準Vの吉田有希、橋本壮史の茨城119期勢に加え、中野、北井、志田龍星と単騎勢も錚々たる面子だ。世界選ケイリンの銅メダリストの中野の機動力は犬伏らに匹敵するし、北井は戦法の幅を広げている。
寺内大吉記念杯競輪
強力中近勢を襲う嘉永泰斗、関東軍団
【情報提供元】日刊プロスポーツ新聞社
浅井康太に、南修二、村上博幸が加勢して強力中近ラインができ上がりそう。そうなれば浅井がVには最短か。全日本選抜で決勝進出と23年好スタートを切った浅井は、4月四日市GIII、6月大垣記念、11月四日市記念で優勝と年間を通してグレード戦線で存在感を発揮した。特に四日市記念のVは中団先まくりで脇本雄太らを撃破する会心のレースだった。GI2大会連続優参と差し脚が抜群な南や村上との上位独占は有望だ。
競輪祭でも落車して途中欠場とここのところ怪我が多いのは気に掛かる嘉永泰斗だが、新世代リーダーの一人として注目度の非常に高い一戦を勝って新年に向かいたい。当時のバンクレコードを塗り替えて優勝した5月函館記念で見せた切れは未だに記憶に残る。
関東勢も森田優弥、小林泰正の113期コンビに、佐々木悠葵、雨谷一樹、そして、地元の鈴木竜士、高橋築と好脚ぞろい。軸は9月当所記念で関東連係を実らして優勝した森田だ。競輪祭でも前々に攻めの走りは光っていた。
松本貴治も軽視禁物。23年はオールスターで決勝に乗るヒットを飛ばし、その後の動きも軽快だ。
地元推奨選手
優参もままならないような苦しい時期もあったが、7月当所の完全優勝から復活を印象付ける好走が続く。タテ脚に切れを増し関東連係からVを目指す。地元の当所は1着が多く得意走路の一つだ。